解答過程の共有と活用、ペンストロークと自己説明(ログパレ)
実践者:松本和也 (京都市立西京高等学校附属中学校)
実践の概要
自己説明とは、メモ機能で書いた自身の解答を再生し、その解答過程を適宜自分の言葉で文章化する取組です。今までは解いた結果が正しいかどうかの評価が中心でしたが、過程を自己検証しつつ、その手順を文章化することで、単純な技能の習得だけでなく、その概念の構成に役立ちます。
実践の流れ・授業展開
1. BookRollで配信された問題にデジタルペンで解答する。2. 解答を再生し、解答過程を自己説明する。
3. 自己説明を入力したのち、AI先生の採点を受ける。
4. 過去の履歴や仲間との比較などにより、アドバイスが返ってくる。

実践におけるツール活用のポイント・効果
自分の解答を再生と一時停止を繰り返し分析的に客観的にみる機会は貴重です。また、文章化することで自分の思考の流れを明確化できるとともに、構造を理解することで別の課題・概念に転化することができると考えます。実践者・記録者から
自己説明が苦手(文章が短い、差し込み数が少ない、文章が稚拙)な生徒は,学力が低い傾向があります。自己対話とともに他者との対話を通して、自分の考え方をアウトプットする機会をたくさん設けていくことは、より深い学びにつながります。