随筆における心情の読み取り - 予習課題と授業での活用(ログパレ)
実践の概要
1年生の授業において随筆作品『マドゥーの地で』の教材を扱いました。事前にBookRollに文章を掲載し、予習課題として読めるようにしました。その際、筆者の心情がわかる部分にラインマーカーを引かせました。生徒がどこに線を引いたかを教員が把握した上で授業を行い、その部分からどのような筆者の心情が読み取れるのかを確認しました。
実践の流れ・授業展開
家庭学習で教材を読み。マーカーを引く教員:事前に教材をPDF化してBookRollにアップロード
生徒:家庭学習として文章を読み、筆者の心情がわかる部分にマーカーを引く
ログパレで確認・共有する
生徒:結果を共有し、その部分からどのような心情を読み取れたのかを確認する

家庭学習で教材を読み.マーカーを引く
実践におけるツール活用のポイント・効果
教科書に掲載されていない単元ということで、BookRollに掲載しました。事前に線を引かせることで、どの生徒がどのような部分に注目したのかを事前に把握することができ、授業を行う前に授業の構成が立てやすくなりました。また、解答プロセスの再生機能を利用し、どのタイミングでマーカーを引いたのか(例えば一度読み終わった後に再度気になって前のページに戻りマーカーを引いたなど)を知れたことで、生徒の思考の流れも可視化することができました。実践者・記録者から
生徒の思考の流れを授業前に確認することができるので、授業の構成が立てやすくなりました。一方で、生徒も教員も日常的にログパレを活用するところまでは至っていません。今後も授業内容に沿って、効果的な活用を模索していきたいと思います。