英語画像生成機能を用いたグループリテリングアクティビティ
実践者:芳賀康大先生(京都市立西京高等学校)
記録者:豊川裕子
実践の概要
BookRollのマーカー機能で重要なキーワードに印をつけます。そのマーカーログデータをもとに、同じキーワードを共有する生徒同士でグループを編成し、協力してプレゼンテーションの準備を行います。各グループに表示されるワードクラウドをヒントに内容をまとめ、生徒が書いた文をもとにAvery(画像生成チャットボット)で画像を作成して発表資料をまとめます。生成された画像を使ってグループごとにリテリング内容を発表します。
実践の流れ・授業展開
①教員:BookRoll上で、本文を要約する際大事だと判断してマークされたキーワードのログをもとにグループを作成する。②生徒: グループ編成機能に表示された各グループのワードクラウドを参考にしながら要約を作成する。要約が完成したら、Averyを使って画像を生成し、momoboで生成した画像を共有しながら、パワーポイントでプレゼンテーション資料を共同で作成をしていく。
③生徒:作成した画像を活用しながら、ジグゾー活動・グループ練習した後、各グループごとに発表を行う 。
実践におけるツール活用のポイント・効果
マーカーのログをもとに、グループ編成機能を使って重要語彙が重なる単語をまとめて同質グループを編成しました。プレゼンテーション資料に載せる画像は、生徒自身が書いた文をもとに、画像生成チャットボットのAveryを使って作成しました。生徒はイメージに合う画像を生成するために英文を考え直すため学習意欲に繋がりました。生成した画像は、プレゼンテーションでイメージを共有しやすく、他のグループとの違いを比較するのにも役立ちました。実践者・記録者から
教科書教材を扱った後のPost-Activity活動として写真とkeywordを見ながらのRetelling活動を行うことが多いですが、教科書に掲載の(与えられた)写真データを使用するのではなく、生成AIを活用して「自分で作った」と思える画像を使用してRetelling行うと、どのような学習効果があるのかというテーマを持って行った実践となります。生徒は何度も教科書を読み返しつつ「どのような写真があると自分はRetellingがしやすいのか」「話をまとめるにはどのような写真があると適切なのか」などを考えながら、何度もAveryを使い、自分の理想の発表材料を作ろうとしている姿が印象的でした。結果的に、従来の方法でのRetellingよりも、教科書内容に対しての理解や、Retellingをする際の意欲が高まったのではないかと思います。
