アクティブリーディング(AR)- 小テストと記録(GOALシステム)
実践者:有田有志(西京高校附属中学校)
実践の概要
読解において、学習者が理解に苦しんでいる部分を把握するには、指導者が机間巡視をして声掛けを行うことが必要です。しかし、それには限界があり、40人の生徒全体の理解を短時間で行うことはできません。そこで、BookRoll上のテキスト上にマーカーで色付けを行うシステムを活用して、学習者全体の理解度や、解説が必要となる部分を可視化する工夫を行いました。
実践の流れ・授業展開
授業展開教員:事前に小テストPDFをBookRollにアップロード
生徒:開始の合図でBookRollのファイルを開き,手書きマーカー使って読解を進める
セルフARの場合
生徒:マークした表現に従って,推薦される読解テキストを選び,読解をすすめる
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ARの5つのステップ
実践におけるツール活用のポイント・効果
読解活動において学習者が躓いている部分をリアルタイムで把握し、多くの学習者が躓く部分の理解を助けることが可能となりました。また、wordcloud上小さく表示される単語については、ペア、グループ程度で確認させることで解決できることが多いことも明らかになりました。事前に学習者のレベルを把握している場合は、多くの学習者が躓くと予想される表現を10個程度抽出してプレクイズを作成し、語彙・表現に慣れさせた後に読解に取り組ませることで、よりスムーズな読解が可能となりました。さらに、読解後にポストクイズの形で用いることで、定着を促すことも可能となりました。実践者・記録者から
このシステムを利用すれば、学習者に定着していない表現をその場で把握できるため、再度テスト等に取り組ませることによって後の定着活動につなげることができます。また、概要把握ができているかどうかも赤くマークされた部分で確認することがでます。