数学 手書き自動分類と復習問題生成による等周問題の学習(2025年11月14日実施)
実践者:新井 健吾先生(西京高校附属中学校)
記録者:山内大聖
実践の概要
前時までに学習した二次関数の最大・最小の求め方を使った等周長方形の最大面積を求める演習から始まり、そこでの気づきを他の正多角形(三・六・八・十二)ならびに円に応用するように授業が展開されました。自動分類機能を用いて授業中に生徒が残したペンストロークを取り上げ、授業展開に合わせて教師が説明を追加し、生徒への理解を促しました。演習では、各々の理解度をワンステップ向上させるために、生徒の習熟度に応じた復習問題を生成するPRIMEを用いて復習問題演習を行いました。
実践の流れ・授業展開
①生徒:ペンストロークを用いて、等周長方形の面積の変化について調べる教員:分類機能を用いて、展開に最適な生徒のストロークを見つけ、授業を進める
②教員:フローチャートを作成して、生徒自身の理解度に応じて、BookRollとPRIMEを適切に往復させる
③生徒:PRIMEに自身の理解している項目を入力し、出題された理解度に応じた復習に効果的な問題を解き、授業中に扱った題材についての理解を深める


実践におけるツール活用のポイント・効果
ペンストローク自動分類機能:デバイス上にかかれた生徒のペンストロークを、瞬時に「順調」「ひらめき」「迷いあり」「流れ不明」の4パターンに分類する。以前は机間指導を通じて取り上げるべき生徒の目星をつけていたが、教師は生徒の解答途中の様子を見ることしかできません。そのため、解答がある程度できてから再度机間巡視をする必要がありました。ストロークが残ることで、机間巡視をすることなく、生徒の回答済みのストロークを見ることができる。その際に自動分類機能を用いることで、膨大なペンストロークから瞬時に展開に役立つストロークを見つけることができます。また、教員とは異なる視点からストロークを取り上げることで、より客観的な思考を生徒に促したり、特に経験の浅い教員にとっては、授業展開に適切なペンストロークを選ぶサポートをしたりすることができます。PRIME:BookRollに登録された問題の復習問題を、生徒の理解度に応じて生成AIを用いて自動的に作成・出題します。PRIME上で元の問題を選択すると、その問題に必要なポイントが提示されます。生徒がポイントのうち理解しているものを選択することで、PRIMEは理解していない箇所を段階的に学習する問題を自動的に出題します。これにより、元の問題を解答できなかった生徒はより簡単な問題を通して段階的に学習を行うことで元の問題を解くことができるようになり、解答できた生徒は元の問題よりも少し難しい問題を通してより深い学習を行うことができるようになります。本時は、このような復習サイクルをフローチャートを用いて教員が提示することで、生徒にPRIMEを用いた自己調整学習を促しています。


類題例1

類題例2
実践者・記録者から
授業実践者としては、10月24日に同じ内容で授業を一度実践し、どのような類題が生成されるのかを確認していたことで、授業を展開するうえで緩急の付け方を変えることができました。
具体的には、10月24日の実施時は、解答を示すタイミングを遅らせ、じっくりと正八角形(本時の課題)に向き合うように促しましたが、11月14日の実施時は、解答を示すタイミングを早め、類題に取り組む時間を多く取りました。
類題に取り組んでいた生徒の様子としては、多様な問題を復習に利用しようとしていたというよりも、自分の解法が正しいかどうかを確かめるのに使用していたようでした。実際、11月14日の方が、圧倒的に正十二角形(発展課題)に取り組み、かつ正答を導いていた生徒が多かったのも、類題に正解することで、自分の解法が正しいことに自信をつけたからではないかと思います。
類題生成がレディネステストとしての役割を担ってくれたことは、2度授業を実践したことによる発見です。
具体的には、10月24日の実施時は、解答を示すタイミングを遅らせ、じっくりと正八角形(本時の課題)に向き合うように促しましたが、11月14日の実施時は、解答を示すタイミングを早め、類題に取り組む時間を多く取りました。
類題に取り組んでいた生徒の様子としては、多様な問題を復習に利用しようとしていたというよりも、自分の解法が正しいかどうかを確かめるのに使用していたようでした。実際、11月14日の方が、圧倒的に正十二角形(発展課題)に取り組み、かつ正答を導いていた生徒が多かったのも、類題に正解することで、自分の解法が正しいことに自信をつけたからではないかと思います。
類題生成がレディネステストとしての役割を担ってくれたことは、2度授業を実践したことによる発見です。
