SCROLLを用いた英会話表現の応用支援
実践者:Tom Gorham先生 (立正大学)
記録者:石原 学
実践の概要
授業で習う英会話表現を実際の会話で使いこなすには、学んだ表現を自身の経験や意見を伝えるために応用する練習が必要です。SCROLLは、テキスト、写真、位置情報をカードのように記録できるツールで、学習者は自身の英作文と関連する風景や場所といった文脈情報を紐づけて保存できます。
SCROLLは、基礎学習とパフォーマンステストが交互に繰り返されるスピーキング中心の英語講義の一環で、基礎学習の後の宿題に使われました。宿題では、指定されたトピックについて学習者自身の経験に基づく英作文を記録してもらい、会話パフォーマンステストの準備をしてもらいました。その際、写真や位置情報など経験の文脈を補強する情報も記録することで、学んだ知識が自分ごととして応用されることを意図しました。
SCROLLは、基礎学習とパフォーマンステストが交互に繰り返されるスピーキング中心の英語講義の一環で、基礎学習の後の宿題に使われました。宿題では、指定されたトピックについて学習者自身の経験に基づく英作文を記録してもらい、会話パフォーマンステストの準備をしてもらいました。その際、写真や位置情報など経験の文脈を補強する情報も記録することで、学んだ知識が自分ごととして応用されることを意図しました。
実践の流れ・授業展開
①オンライン授業教員:週替りのトピックについて、教材ベースで英会話表現の学習を指示する。
生徒:教材を使った学習とスピーキング練習を行う。
②SCROLLを使う宿題
教員:宿題を出す。SCROLLの使い方資料を共有する。
生徒:トピックに関して、習った英会話表現を使いながら自身の経験をSCROLLに記録する。その際、経験に関連する写真や場所も記録する。
③対面パフォーマンステスト
生徒:ペアで即興的英会話をデモンストレーションする。
教員:会話の長さや表現の正確さといった基準でパフォーマンスを評価する。

SCROLLのインターフェース
実践におけるツール活用のポイント・効果
SCROLLは学生にとって新しいツールでした。そのため、最初の宿題はSCROLLに慣れるための活動と位置づけ、習った知識を運用することよりもまずは自分の経験を自由に英作文で入力するところから始めました。その後は、習った知識の応用も指示に加え、トピックを変えながら宿題を3回行いました。授業後アンケートからは、「SCROLLの記録を見返す中で、習ったことを思い出せたか」の設問で特に高い評価が得られました。SCROLLを用いた活動は、習った知識と自身の経験と紐づけて印象的にふりかえる点で学習に役立ったと考えられます。

SCROLL(スクロール)システムの概要
実践者・記録者から
SCROLLの活動は、本授業にとって有意義な要素であったと考えています。対面授業とオンデマンド授業を交互に行うハイブリッド形式の授業設計とも、オンラインでの活動という点で非常に相性が良かったと思います。学生が日常の経験と言語学習を結びつける機会を得ることで、英語を自分の生活の中に意味のある形で取り入れることが促進されたように見受けられました。さらに、対面での会話テストに先立ち、学生たちは少人数グループでSCROLLの記述内容を共有しました。これらの活動においては、多くの学生が非常に積極的かつ生き生きと取り組んでおり、自身の経験を発表することや、他の学生の経験について知ることの双方に対して高い関心と意欲を示していました。
